物の性能を自分の実力だと思っていやがる。今世の中にある便利グッズ、車・パソコン・電子レンジ・TV・楽器・薬品・スマホ・化粧品・スポーツウェア・機能性食品等等、自分の能力以上をサポートしてくれるありがたい物達。ありえないスピードで走りカーブをすいすい曲いがっていく車、元がわからないほど美しく仕上げてくれる化粧品、手間も暇もかけず作り方なんか皆目わかりもしないでいっちょ前の料理をしてくれる電子レンジ、練習なんかしなくても楽譜なんか読めなくても演奏できちゃう電子ピアノ、身に着けるだけでタイムが10秒も縮まるスイムスーツ等等。
そうなったことをできたことを自分の実力だと思っていやがる奴のなんと多いことか。特に若い世代にそういった傾向が強くなってきている。簡単にできるんだからそれでいいじゃん!なんでもコンビニエンスの時代だよ、修行なんて面倒だしバカげている!
便利なことは確かにいいことだし、取り入れていくべきだと思う。だが、その便利の陰に隠れている恐ろしい代償というものを考えたことがあるか。プラスティックは確かに安価で便利だ。だが、それが海洋汚染の元凶となっている事実。やがて車は自動運転になるらしい。それが果たして便利なことなのか?コンピュータのミスで事故が多発するだろうし、人間が何もやらなくなって、その能力が失われていく。表面だけ美しくなり中身がますます醜くなっていく美容整形術。色や形だけで本当のおいしさが失われていく料理。肉体には限界があることを忘れてそれ以上の力を発揮させる覚せい剤まがいのサプリメント・・・
能力以上のことが簡単に手に入るようになった今、勘違いをするとそれこそ身の破滅を招くことになる。今こそ自分を見直す時であると強く思う!