おととい、福島に行ってまいりました。あの忌まわしい原発事故から早7年。双葉群楢葉町の老人施設様・いわき市内の幼稚園様の2か所に、Q☆PIANOを寄贈させて頂きました。施設の建て替えなどに予算を使い切りPIANOにまでは手が回らない・・・とのことで、なんとかお手伝いができないものか。お寺様を通じて今回の「寄贈」となったわけです。
皆さま、音楽に相当な期待感を持っていらっしゃるのは事実で、ピアノが来ることによって、停滞していた夢とか希望への動きが現実化していく!と、大変喜んで頂きました。色は、緑をお届けいたしましたが、届くまでは「えーっみどりですかー」という感じだったのが木目基調の壁とすこぶるマッチして、あーこの色で本当に良かったとみんなで喜びました。安心感と安定感と安息を与えてくれる色なんだなーと改めて感心。荏田店に実物ありますので、見に来てください。
地元の方のお話から、復興は順調に進んでいるなんていうのは物理的なことがほとんどで、住民の方々の精神面などというものは・・・という感じ。「しょうがないですよね・・・」という雰囲気が漂っていました。「実際その場にいない」私のような者に、その現実が分かろうはずもない。軽々しく「ですよねー」なんて言えない重苦しさが見え隠れする。それでも、そこで頑張って生きていかなくてはならない、その辛抱強さには感服いたしました。むしろとても素敵な笑顔の方がたくさんいらっしゃいました。人間万歳!何て事を久々に感じました。一方、国会で繰り広げられる醜い争い、なすり合い。きれいなスーツ着て素敵なネクタイ締めて、夜は料亭で贅沢三昧。福島の現実など、もはや意識外。復興担当相が適当にやってるからいいんじゃない・・・。オラしらねー。ホントに情けない。でもこれが真実で、現場にいない人には現実は分からない。それはつまり「人の痛みは分からない」ということなんですよね。
高速道路を何台ものダンプがひっきりなしに突っ走っています。フロントに「復興支援・汚染土壌運搬」の旗を掲げて、それこそ元気よく胸を張って走っています。ほとんどが他府県ナンバー。出稼ぎだそうです。地元よりはるかに稼ぎが良いそうです。作物の作れない畑の真ん中に、でかでかと「人手あります!手配します!」**建設株式会社。黄色の看板に真っ赤な文字で・・・。どんな組織がどんな手段で人を集め、どれだけピンハネしているのか・・・などと、その背景を想像するとなんかいたたまれません。災害もビジネス!何でも金・金・金。必要悪というのでしょうね。
年2回ほど伺って、ピアノの保全と小さな音楽会を開かせて頂くことになっております。ささやかですが、音楽の力がお役にたてれば・・・