私独自の桜伝説というのがありまして、ズバリ「不調」です。4月生まれが関係しているのか、私はこの時期にいろいろ不調をきたします。胸騒ぎ・落ち込み・悲壮感などの精神面でのトラブル。そして、体調がすこぶる悪化する。
咲く前は案外いいんですけど、それこそ「アーもうすぐ春だよなー」という期待感に胸躍る。ところがいざ咲き始める、どんどん咲いて満開!なんてことになると、突然前述の状態となる。
満開の桜はもちろん美しいし感動的であります。どこかでウキウキもしています。ところが実物をま直に、という状況になると、大げさに言えば逃げ出したくなる。びっしりと咲き誇る花々、いかようにも変化するその色彩、黒々とした角ばった枝振り。怖いんです。昔、桜の木の下には死体が埋まっている、と聴かされたことがあり、その話が大きく影響しているのかもしれません。とにかく怖いんです。木、そのものがなんか植物とは違う独特の生き物に見える。それこそ夜中に動き出すのではないか・・・などと想像してしまう。
できることなら、木の下にござ敷いて「お花見」なんかしたくない。なるべく遠くから眺めていたい。と言うのが私の桜に対する「偏見」であります。お花見を楽しんでいらっしゃる皆様、大変失礼いたしました。