旧・音気楽ブログ

おすそ分け

12月というのは師走という位で、けっこう走り回っています。10月、11月あたりに調律のお電話をするのですが、「うーん今ちょっと―」という方が結構いらっしゃまして、そのしわ寄せが一気にくる。師走じゃなくて皺寄せかー!幸せかー!・・・日本人のDNAは、やはり「年内に!」なんですね。大掃除とかはじめて「あら、ピアノ忘れてた・・・電話しちゃおう!」となるんですねー・・・。今年も31日まで仕事になりそう。
ところでこの時期もらい物が急激に増える。みかんや林檎をはじめ、おもち、お酒、ケーキ、おせんべい、クッキー、チョコレート、コーヒー、紅茶、日本茶等々。実家から送ってもらったもので、とか頂き物なんですけど、とか。要するに「おすそ分け」なんです。何か心あったまるなー。一介の調律のおじさんに、わざわざおすそ分けしてくれるその気持ちがうれしい。実はおすそ分けする方もうれしいんですねー!物を頂くというのは、無条件で嬉しい。その喜びを人に分けてあげる・・・それが「おすそ分け!」これも日本人の心ですねー。おすそ分けは、モノばかりではありません。「心や気持ち」のおすそ分けだってあります。お天気がとても良くて、その晴れやかな気持ちをおすそ分けする。「今日
は良いお天気ですねー」と微笑んであげると言われた方もいい気持になる。その人がまたつぎの人に微笑んであげる。そんな事がずーっと伝わっていくといいですねー。

物で伝えることは簡単で便利なことですが、心や気持ちを言葉で伝えることが大変な時代になっちゃいました。メールじゃなくて生きた言葉で伝えましょう。
心の、気持ちの「おすそ分け」を!

IMGP1660.jpg