旧・音気楽ブログ

痛み止め

痛み止めのコマーシャルが元気ですなー。錠剤飲んで「あっという間に痛みにバイバイ」なんてことを言いながら、さわやか笑顔!。更には、痛いのなんか、我慢しないで―!だって。

痛みというのは、何らかのサインなんです。何らかの問題が発生しているから、痛みとして体がサインを送っている。原因がある。その原因を探る前に痛みをカットしてしまう。その大事な感覚を麻痺させてしまうわけです。その場の痛みは解決する。解決するのは痛みだけであって、根本的な原因が解決するわけではない。もちろん治るわけではない。それって、ごまかしているだけですよね。痛みをごまかす、自分もごまかす。

どうしても必要な麻酔とか、原因が分かっていて抑えることのできない苦痛に対する処方とかとは違うと思うんです。痛いとすぐ飲む。ほんのちょっとした痛みが我慢できない。がまんするなんて、ナンセンス!なんて思っている。

体の痛みは、薬で解決。では、心の痛みはどうするんでしょう?お酒ですか、相談ですか、ショッピングですか、やけ食いですか・・・。人それぞれ解決の方法が違うのでしょう。なかなか解決できないのがこのこころの痛みです。そういう痛みに効果のある薬ももちろんあります。医学的にゆうこうな薬がたくさんあります。それはそれで専門家の処方によるものですから、効果的で必要なものではあります。が、気をつけなくてはいけないのは、心の痛みも薬でポン!みたいなことになりはしないかということです。こちらの痛みの方が複雑でそう簡単に**で即解決、とはいかない。しかしこういう世の中ですから、悩んでないで薬でポン!となる可能性、大です。

痛みはその場で簡単解決!という感覚で、「いじめ」が簡単に気軽に行われるようにならないことを祈る!