特別とは

特別・限定・今だけ等々、世の中「スペシャル」だらけ。このスペシャルなお知らせがDMで届いたり、スマホに入ってきたり、あっちゃこっちゃに告知されていたりして、毎日毎日忙しい。心がざわつく。＊＊までですよー！はやくー！急いでくださーい！・・・

「特別」とはどういう意味か？。普通、一般的ではないこと区別されること。と、あります。誕生日だから、記念日だから、合格したから、受賞したから、入賞したから、達成したから、あるいは病気だからなんて―のもあるな。めったにないことが起こったときにこの「特別」という言葉が適用されたはずだ。それが今やどうよ。何でもかんでも「特別特別」。いつでもどこでも「とくべーつ！」。しかも「あなただけの！・・・」という極め付けのこの誘惑。

わかっちゃいるけどやめられない。いかんと思うんだけど乗っかっちゃうんだよね、これが。そして後悔・・・。冷静になってみれば、何も「特別」なことはない。言葉だけ、表現だけが「特別」。

特急という表現があります。続いて急行・準急・普通・快速・特別快速。通勤快速なんて―のもある。殆ど電車は利用しませんが、まれに乗ると、何が何だか分からない状態。特急と快速はどっちが速いのか、どれがどこで止まるのか・・・？

「特別」とはもはや特別ではないのであって、もしかしたら「普通」というのも普通ではないのかもしれない。

言葉がどんどん死んでいく。意志がどんどん伝わらなくなっていく。