ニーズ

ニーズとは何ぞや？NeedsとWantsの違いはなんなのか。解説筋によるとNは目的、Wは手段であるとあります。つまり人々が「こうありたい」「こうなりたい」と思い願うことがニーズであり、それを実現させる具体的なものがWであるということらしい。「のどが渇いて水が飲みたい」はニーズ。それに応える物が「水」ということになる。するとペットボトルの「おいしい水」が売れるのである。それが営業(商売）として成り立つ原則である。

最近頻繁に耳にする言葉、「時代のニーズに応えた＊＊」。新商品のコマーシャルには必ずと言っていいほど、このフレーズが出てくる。時代が求めている。
はたして時代が求めているものは何によって、あるいはどこから生まれるものなのか？それはやはり人からであり人々からであり、その数が増大することによって「時代のニーズ」ということになるのであろう。最初は小さな火種であったものが風に吹かれて次第に燃え広がって大勢の人々が求めだす。そこにタイミングよく具体的な手段を提供できればビジネスは大成功ということになる。

Nが先でWがそれに伴って・・・だとばかり思っていたら、最近の傾向、いや仕掛けはどうも様相が違ってきていて、先ずWをドカーンと前面に押し出す。暫く出し続けて後からNをこじつける。強引に押し付ける。洗脳されて、いらない物につい手を出してしまう。そして後悔する。いらない物がどんどん増える。借金も増えていく。地獄の堂々巡りである。乗ったつもりが気がついたら「乗せられていた」だけの事である。

そんな恐ろしい世の中を生き抜いていかなければならないわけで、このNとWの順番を間違えないようにしたいものです。まずは「人とは違うんだ。違っていいんだ。」と自分に言い聞かせるしかないよなー！