イヤー、毎日天気悪いっすねー・・・。今頃、梅雨が来たか―って感じ。水不足と猛暑の7月だったわけで、マーそれが一気に解消してるわけですから、このうっとうしい天気を呪うわけにはいかんのですが、超・湿気にはさすがにまいります。喜んでいるのは植物?と思いきや、今度は極端な日照不足でいろんな影響が心配されています。私、スーパーで買い物する(殆ど毎日)んですけど、この天候不純がもろ出るのが、トマトの色!ミニトマトは、ハウス栽培が多いのでほとんどないのですが、露地物はすぐわかる。あー、これ、ほとんどお日様にあたってないなー!なんか、まずそー・・・
というわけで、世界的天候不順はますます進行していく。生身の人間がこの湿気に相当やられているわけですから、大半が木とフェルトでできているピアノさんも相当やられているわけです。どちらの素材も、湿気の影響を受けるためにある!ようなもので、そうするとどうなるのか。木は必然的に膨らみます。響版が膨張して、駒を押し上げる。駒の上に弦が張ってありますので、張力が上がります。つまりピッチ(音の高さ)が上がるんです。普通、ピアノの弦は伸びてピッチが下がるんですけど、この時期のピアノは、えええええーというほどピッチが上がっている。下手すると半音近く上がっちゃったりする。エアコンがこれだけ当たり前になっているのに・・・。案外ピアノの置かれている部屋って、弾く時だけエアコン、終わると切っちゃう・・・みたいなことが多いようです。切れている間、ピアノはじっとり湿気の中で、だまって耐えているんです。とにかくいろんなことに耐えている。20年も30年も。
本日伺ったお宅のピアノ、なんと40年近く、放置されていた。音、超変。もはやピアノの音ではない。ペダル反応しない。鍵盤、戻らない。中、カビくさ!・・・その他もろもろ。もう触るのもやだ。でも、かろうじて「声」が聞こえる。「助けてー・・・」という悲痛な叫び!心の中にあの歌が鳴り響く。
そっこにー ピアノがー あるー かーーぎりー わーたしは 行くぞ正義の味方 いつでも どこでも どこまでも―・・・
と、言うわけで、やっちゃいました。もちろんよみがえりました!お客さんが喜んでくれたことよりも、ピアノさんがよろこんで「鳴って」くれたことがうれしかった。よかったね!
ピアノは、耐えているんです。黙って。もう少し、もうちょっと「愛」を!