ずいぶん前にはやった「軽薄短小」。
私7年間使用していた腕時計をなくしてしまいました。7年もはめていると結構愛着があって、かなりさみしい思いがありました。で、しばらくのつもりで、「軽薄」な腕時計(1万円相当)はめておりました。なくした時計は多機能というわけだはなかったのですが、それなりに「機能」と「重み」がありました。その軽薄な時計は、まさに軽くて、マー腕の負担にならないのもそれはそれでいいか―、とか思ってました。扱いもそれなりで、あまり大事にしない。1万円だから・・・。
そうしたら、なんと時間まで大事にしなくなっちゃった。時間の重みを感じなくなっちゃった。時計を「見る」楽しみがなくなっちゃった。その道のコレクターさん達が(専門誌もありますよね)こだわる気持ちが分かった。時を知る、確認するだけの物ではないんだ。時は「刻まれる」ものなんだ。一秒一秒が刻まれてやがて分になり時となり・・・歴史が進んでいく。
たまらず、デパートの時計売り場に足が向いた。ウィンドーの中から、ある時計がサインを送ってきた。迷わずそれを手にした。はめてみた。ずっしり感がよみがえった。やっぱり、「これだ」!
高価なものでもなく、最低限の機能で超シンプル。私にとってのこだわりは、秒針が1小間ずつ動くもの。まさに時を「刻む」その動きに見とれる。それをはめた瞬間から、「時」を確実に感じるようになった。時を刻む音が、心に響いた。なんだか大げさだけど「時を、人生を大事にしよう」と改めて思った。
ところで、とっても小さくて、とっても軽い「Q☆PIANO」ですが、これって、「軽薄短小」なわけではありません。確かにサイズも小っちゃい、重量も軽いですが、内容がとっても重い・想い・思い・・・です。演奏者の気持ちにちゃんと応えてくれます。演奏者と対話のできるPIANOです。
Q☆PIANOと向き合って、「音を、人生を大事にしよう」と思って頂ければ幸いです!