40年間、素通りしてきたお店があります。プラモデルなどを扱う「模型店」で、入口が暗くて何となく入りにくい感じ。道路沿いであって駐車場がない。マニア歓迎、素人お断りみたいな雰囲気。と、様々な理由でしょっちゅう通りかかるのに入れなかった。私、模型店とか結構好きなんです。子供のころもよく通ってました。もっとも、高価なものを買うお金などなく、工作用のモーターとかバルサ板とかを仕入れに?行くんです。飾ってある輝く模型は憧れるだけの夢の世界でした。
3日前、とうとうその模型店に足を踏み入れたのでした。きっかけは、息子です。8歳になり「トイザラス」では満足できなくなり、そろそろ本格ホビー界デビューかな・・・という状況で、どこ行こうかなと思い「ふ」と思いだしたのがその40年・・・の模型店。息子を先頭にドアーを開けて突入!案外すんなり入れました。(息子よありがとう)。
「いらっしゃい―」という女性の優しい声!えーっ!でした。無愛想な鼻眼鏡の猫背のおっさんににらまれるか・・・と思ってた。女性と言っても60代後半のおばちゃまでしたけど、とにかく明るくって優しそうですっかりうれしくなっちゃった。模型店に女性がいるとは想像だにしなかった。いろいろお話して、息子の希望に合うようなものを探してくれました。あー、とにかく行ってみて、言ってみてよかったー。40年間の苦悩から解放されました。
私共の音楽教室の入会案内を握りしめて、店の前を行ったり来たり。3年たってようやくドアを開けました!という生徒さんがいらっします。やはり相当抵抗があったようで、ここはうまい人しか来ないんじゃないだろうか・・・わたしみたいな初心者は・・・と悩み続けたそうです。意を決して?ドアを開けてよかった!とおっしゃってくれました。
受け入れる方は「えーっ、そんなことで・・・」なんですけど、入る方はやっぱ勇気がいることが多いんですね。そんな雰囲気を漂わせてしまってごめんなさい。反省!改善いたします。
そして、この入ってきてくれた生徒さん、ピアノに挑戦してくれていますけど、曰く「やってはみるもんだ!」