旧・音気楽ブログ

児童虐待

日曜討論とかいう番組で、この「児童虐待」が取り上げられてどう対処するべきかが討論されておりました。厚生労働省のお偉いさん・元児童相談所所長・虐待児の診察医師・子供を守るNPO法人代表・児童虐待専門弁護士など、専門家が顔をそろえてあーでもないこーでもない。其々の立場からのそれぞれの位置からの発言で、どの意見ももっともらしく頼もしい限りでした。これだけいろいろな立場でいろいろな専門家が関わっているのだからもう安心?

火事が起こりました。見つけた人が通報しました。消防車が来ました。警察も来ました。放水!・・・。あれ、水はどうした?。ふと横を見ると、消防の人、警察の人、家の人、通報した人、見物に来た人などが話し合いをしています。何時何分にどこからどのように火が出て中に何人いるのか原因はなんなのか・・・。

交通事故が発生しました。血を流してけがにんが倒れています。見ていた人が通報しました。パトカーや救急車が来ました。それ、救出!・・・。あれ、担架はどうした?現場の周りには警察官、救急隊、加害者、目撃者、やじ馬などが話し合いをしています。何時何分でどの車がどの人をどうやって信号は赤で青で車のスピードはどのくらいで・・・。

話し合いは大事です。とてもとても大事なことです。でもね、今、即やらなければいけないことは何ですか?状況検分や事情聴取ではないでしょ!そこんとこが根本的に間違っているんです。そんなことしているうちに、火は燃え広がりけが人は死んでしまうんです。対策とかの話し合いは後ですればいいんです。

アメリカでは虐待の通報があると即、警官が駆けつけ、親に向かって拳銃を突きつけて「ホールドアップ」です。まず、子供の保護です。安全を確保することが最優先です。確かに誤解があったりもします。行きすぎやり過ぎの行為になる可能性も大です。しかしまずは安全の確保です。そのタイミングを逃すと、命に係わることになりかねない。

日本人には緊急性に対する危機感が欠如しています。なあなあ、まあまあの能天気民族ですから、救われるはずの事がみーんな手遅れになる。そして悲痛な表情をして「アーあの時もう少し・・・だったら・・・」と頭を垂れる。自分がかわいい民族ですから、こりゃー救われんわなー!

唯一NPO法人の代表の方、元警察官というだけあってさすがに性根が座っておりました。彼の「即、保護。やるしかない」という発言。支持します。その意見に対し、他の連中は相も変わらず最後まで理屈をこいていましたね。その間にも多くの子供たちが虐待にあっている。命の危機にさらされているんだよ!