穏便に丸く収めるのが大好きな日本人。波風を立てないように、ひっそりと、しめやかに、控えめに、厳かに・・・・などとにかく「静」を好むのである。穏やかで争いを避け、紳士的。象徴的なのが現・平成天皇のお言葉にしばし現れる。それを批判するつもりはないが、それでことが済めば世話はない。
・・だ!ではなく、・・だと思います・・・という表現のなんと多いことか。アンケートを取ると「そう思う」「そう思わない」そして「どちらともいえない」の三つの意見。どちらともいえないが一番多かったりする。それって意見なのか?ものすごく悪い言い方をすれば、単に曖昧なのであるb。はっきりとものを言うのが怖い。嫌われたくない。この「・・・と思う」という言い方からして腹が立つ。
世界情勢が刻一刻と変化していく中、その「曖昧さ」はもはや通用しない。丸く収めたいのならその前にすることがある。本音を全てさらけ出すことである。その上で、歩み寄り妥協も交えて「丸く収める」のである。本音を言わない日本人。いつまでそんな態度が通用するのだろうか?
猪年がスタートした。猛進を進めるわけではないが、少なくとも意見だけは猛進してもいいのではないか。言いたいことを言わないからとんでもない立ち位置に追いやられているのである。それでも、まだいうか?「・・・と思います」と!